返済に回る減税は、当月の売上を押し上げる政策効果とは別の形で家計を支えます。標準配分で約0.35兆円が返済へ向かうため、景気への即効性だけで価値を測ると答えを誤ります。
返済分は景気から消えない
家計の軽減分は、追加消費50%、貯蓄35%、返済15%へ分けます。
返済分は店頭の買い物にならなくても、債務を減らすという家計側の効果を持ちます。
15%を金額へ直す
追加消費の比較値は約1.17兆円です。
返済15%はこの消費に出る部分とは異なるため、景気の押し上げ額と家計の負担軽減額を同じ欄へ入れません。
追加消費との距離
約0.35兆円は返済へ回る標準配分の金額です。
すぐにサービス購入や食品の売上へ現れる額ではなく、支払いを先に進める資金として扱います。
約0.35兆円の行き先
借入の残高や金利、返済期間をモデルに置いていないため、利息がいくら減るかは計算できません。
返済額から延滞リスクや世帯ごとの安心を数値化することも避けます。
利息を計算できない理由
貯蓄へ向かう約0.82兆円も当月の消費とは別です。
返済は負債を減らし、貯蓄は手元の余力を増やすため、どちらも「消費しない資金」と一括りにしないことが重要です。
国内需要とは別の効果
追加消費の18%に当たる約0.21兆円は海外への支払い、国内に残る食料品消費は約0.96兆円です。
返済分の意味と国内需要の大きさは別の経路で確認します。
配分を変えた場合
消費率を30%、貯蓄率を50%へ変更すると、短期の国内需要は小さくなり、家計に残る割合は高まります。
返済を含む配分も同じように、政策目的に応じて見方が変わります。
モデルが答えない問い
返済先の金利や残高が世帯ごとに違うため、約0.35兆円を一律の利息軽減額にはできません。
価格がどの段階で決まるか、働く時間や食事の選び方がどう変わるか、制度を運営する費用も追跡していないため、返済資金が景気へ及ぼす規模を個別に割り当てることはできません。
財務省 消費税の概要(2026-08-25参照):https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/d04.htm
総務省統計局 家計調査(2026-08-25参照):https://www.stat.go.jp/data/kakei/
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